DQ COLUMNその7 シドーは弱くなったのか? FC版からSFC版へのリメイクからの違いとして、シドーが弱くなったとよく言われる。が、それは違う。はっきり言ってシドーは全体的に見てパワーアップしている。まずはシドーのパラメータを見てほしい。 |
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参考URL:DQ-PLANET |
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ぱっと見て気づくのはHPのすさまじい増加。なんと7倍に増加している。FC版では制限上やむなく最大HPを250としている。それじゃあっという間に倒されてしまうため、苦肉の策でベホマを唱えるようになっている(ちなみに3では自動回復する)。そのほかの違いは攻撃呪文とルカナンが効くようになったことか。 いくらFC版シドーがベホマを使うとはいえ、攻撃呪文、ルカナンが効くようになったとはいえ、HPの7倍増加には遠く霞む。そう、むしろシドーはパワーアップしている。 ではよく「リメイク版でシドーが弱くなった」と盛んに言われるのはなぜか?答えは簡単。シドー自体が弱くなったのではない。主人公たちが強くなったのだ。 パワーアップが顕著に見られるのはご存じサマルトリアの王子。FC版では攻撃力+20の鉄の槍が最強装備だったが、SFC版では攻撃力+70の光の剣を装備できる!なんとFC版より攻撃力を50も増やす事が出来るのだ。これはでかい。ドラクエシリーズではパラメータ1づつの効果が大きい。ちからが+3されただけで、それまで苦労してきた的に楽勝で勝てるようになった、ということはザラにある。攻撃力+50を実ダメージにすると6,70くらいはあるだろうか。FC版ではシドーに与えるダメージは常に1、自分の回復しかできないお荷物王子がリメイク版ではシドーとまともに対戦できるようになった。 パワーアップしたのはムーンブルクの王女も同じ。ザオリクが使えるようになり、しかも戦闘中でも蘇生できるようになった。シドーの炎に焼き殺されても簡単にリカバリー出来るようになった。FC版は戦闘中の蘇生が不可能なため、一人やられると連鎖的に全滅、ということがよくある。 もしもFC版の主人公たちの前にSFC版のシドーが出てきたらどうだろう。ルカナン、攻撃呪文が効くようになったとはいえ、FC版のルカナンじゃ減る量がたかがしれている。サマルのベギラマも威力が低いため焼け石に水だ。ムーンはベホマを唱えることにかかりっきりになるため結局はローレシア王子だけで1750ものHPを削っていかないといけない。20ターン以上はかかる。その前に焼死する。が、その逆は楽勝だと思う。おそらく2,3ターンで決着が付く。 そう、SFC版シドーは弱くない。むしろシドーはパワーアップしている。がそれ以上に主人公たちが強くなりすぎてしまっている。強くなったのにカカロットにあっさりと抜かれるベジータのようなシドーであった。 おまけ:リメイク版のパワーアップポイント
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