その4 忍者ハットリくん(ハドソン) ファミコン 1986.03.05

タイトル画面
タイトル画面
メカ忍をぶち殺して巻物を奪え
メカ忍をぶち殺して巻物を奪え
©1986 HUDSON



 藤子先生の名作、忍者ハットリくんを題材にした横スクロールアクションゲームです。忍者と言えば忍術。その忍術は甲賀忍者?を手裏剣で殺すと怒ってメカ忍者が登場してくるので更にそいつを殺すとちくわが出てきます。その巻物を集めた本数によって忍術を使う事が出来ます。途中影千代がニャリーンと出てきて忍術を一つ奪っていくので気をつけなければなりません。あとメカ忍者の攻撃(というか体当たり)を喰らうと即死なので注意が必要です。甲賀忍法毒殺体当たりの術ですね(違う)。

 上のゲーム画面を見れば一目瞭然ですが、忍法は10種類以上あり、最後の方の忍法までいくには頭が痛くなるほど時間がかかります。その間影千代にも気をつけなければならないのでほとんど幻の忍法とも言えます。最後の方の忍法を使えた人はきっと羨望のまなざしを受けてたと思われます。ちなみに私は根性なしなので半分くらいがやっとです。


 影千代以外でハットリくんでおなじみのキャラももちろん登場します。敵っぽいキャラといえばやっぱりライバルのケムマキ氏。が、なんとこのゲームではケムマキ氏は敵じゃなく味方として登場します!ハートを落として体力を回復させてくれるのです。弟子の影千代は悪さするというのに。

 ステージの最後にはハットリくんのおやじも登場します。ボーナスステージのようにちくわを振らせて得点アップさせてくれます。が、やっぱり忍者の父親、普通の父親とはひと味違います。なんと得点アップのちくわに混ぜて鉄アレイを振らせてきます。しかもコッソリと落としてくるので結構喰らっちゃいます。さすがはハットリくんのおやじ、憩いのボーナスステージでも修行させるとはさすがですね。ハットリくんは確実に千尋の谷に突き落とされています。

 残念ながらケンイチ氏は登場しません。エンディングとかで出てくるかもしれませんが、私にはとてもクリアできませんでした。難しくて。しんちゃんと獅子丸は忍術でお助けキャラとして登場してハットリを助けてくれます。当然ながら私は見た事はありません(笑)。その前にやられるので。


 妙な味のあるこのゲームですが、恐ろしい事にミリオンヒット(100万本以上売れたという事)しています。まさにファミコンバブル。恐ろしい時代でした。あんな時代はもう2度来ないだろうなあと思いながらこの語りを終了します。

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