その8

燃えろ!!プロ野球(ジャレコ) ファミコン 1987.06.26

タイトル
タイトル画面
いにしえのバント
当時は新鮮だった…
©1987 JALECO
迷作度:あたたたた  バン度:あたたたたた  江川度:ペボー


燃えプロと言えばペボー

電源を入れるといきなり(当時は)驚かされました。いきなり江川卓?がペボーと叫ぶのです!今思うとはっきり喋っていたわけではないのですが、そんなような感じがしたのです。音声合成チップの第1弾は水戸黄門だったような気もしますが、とりあえずはペボーです。後々気づいたのですがペボーとはプレイボールという意味らしいです。燃えプロといえばやっぱりペボーははずせません。ちなみになんで私が江川江川言ってるかというとタイトルの人物の耳がでかいからです。もしかしたら江川じゃないかもしれませんが、一般人から見ると99%江川です。



ファミスタとは差別化した画面

当時野球ゲーム言えばファミスタ、ファミスタといえば野球ゲームという風潮がありました。任天堂のヘボイベースボールに嫌気をさした野球ゲームファンが一挙にファミスタに流れ、2番目の野球ゲーム(多分)という状況だけでファミスタが野球ゲームの代名詞になっていた時代でした。そんな風潮に一石を投じたゲームと言えるでしょう。見なさい、この革命的な画面を!まるでテレビ中継のようではありませんか!これが燃えプロシリーズ最大の特徴です。ただ革命的すぎてユーザがついて行けなかった部分は少なからずあるかと思われます(笑)。あ、もちろんファミスタもいいゲームですよ。今ではパワプロに取って代わられましたが日本の野球ゲーム=ファミスタという時代がありました。



キャッチャーのアホ!

このゲームで個人的に思い出深いのはキャッチャーです。ピッチャーがボールを投げます。するとキャッチャーはバカ正直にボールの軌道そのままにミットを動かします!キャッチャーミットはボールのレーダーとなっています。ちなみにキャッチャー自体は微動だにしません!バッターは当然それを見て打ちます!野球になってません!ゲームである以上仕方有りませんが、子供心にこいつアホやと思っていました。しかしそれでもタイミングが取りづらく打ちづらかったので、投打のバランスとしては良かったのかもしれません。ちなみにこりゃいかんと思ったのか次のシリーズからはキャッチャーの動きがそれっぽくなりました。

←思いっきりアウトコースに投げるとこんな感じ。馬鹿正直にミットを動かすから簡単にコースを読める。駆け引きが存在しない。ミットだけ空中浮遊。




バントホームラン

これだけのゲームならここまで後生にまで名前が残る事はなかったでしょう。このゲームの名作、いや迷作度を一気に200%増にしている秘技?がこのバントホームラン。その名の通りバントするとホームランになってしまいます。やり方は簡単ミスターなど強力なスラッガーでバントするだけ!成功するとバントしたのに打球は空高く舞い上がりそのままスタンドインします。一度目の当たりにすると唖然とします。実際に幼少の頃に体験しましたが開いた口がふさがらないとはまさにこのこと。爆笑する事間違いなし。このゲームをやるなら一度はやっておかねばならぬお約束の技と言えましょう。

はっきり言ってバグです。これ以外にもファールのあとはどこに投げてもストライクになる、等といったバグもあります。しかしジャレコによるとこれらの現象はゲームを面白くするため、一部本物の野球とルールが違っている部分という事らしいです。

さすがジャレコ、確かに面白くはなってますな!



燃えろシリーズ

しかし結構売れました燃えプロ。ファミスタと徹底的に差別化したためウケたようです。気をよくしてかジャレコは続々と「燃えろ」と冠した燃えろシリーズを続々とリリースします。燃えプロは当然のごとくシリーズ化、ほかにも燃えろプロサッカー、燃えろプロテニスなど。が、元々最初のインパクトだけで売れてたみたいな物なので徐々に売り上げは低下。いつの間にか消滅してました。ジャレコも消滅してました。合掌。余談ですがジャレコはPCCWジャパンとなったんですよね。パシフィックセンチュリーサイバーワークスジャパン。



燃えプロの思い出

親戚の家でやってました。対戦とか楽しかったです。野球選手も今見ると往年の選手ばかり(当たり前)ですが、このゲームを見ると元ヤクルトのホーナーを思い出します。もうああいう時代は来ないんだろうなあ。

燃えプロへの愛が詰まった:悶えろ!!モエプロゲッターズ(休止中?)

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