すぎやまこういちin金沢



すぎやまこういちがやって来た チラシ 今日12月22日、金沢駅そばの石川県立音楽堂で、すぎやまこういちさんのコンサートがあり、それに行ってきました。すぎやまこういちさんを知らない人はあまりいないと思いますが、念のために行っておくとゲーム、ドラゴンクエストの音楽の作曲者であり、今年流行った「亜麻色の髪の乙女」などの作曲者でもあります。テレビで大々的に宣伝してて行くかどうか迷ったんですが行ってみることにしました。金沢駅をでるとすぐ目の前に石川県立音楽堂がありました。ほとんど金沢駅の一部と化しています(^^;。かなりデカイホールです。


遠いな… こういうの初めてなのでひとまず一番安い席にしておいたんですが、いざ席に着いてみるとスゲェ離れています。顔見えるかな〜とかすかに期待していたのですがそれは無理でした。まあしゃあないですね。開演時間にまだ間があるためパンフレットを眺める。するとドラクエの曲が4曲しかないことが発覚。ドラクエのコンサートじゃないんだから当たり前かも知れないが、ほとんどこれを聴きたくて来ているようなものだったので曲の少なさにすこし残念。

 開演時間が近づくにつれどんどん客席が埋まっていきます。しばらくするとほとんどの席が埋まっていました。ソールドアウトというやつですね。どんな人達が来てるのかと見渡してみると老若男女幅広い年齢の方々が来ています。いろんな年齢層に支持されてるんだなあ、すぎやまさん。でも年輩の人にはドラゴンクエストなんてわからねえだろうなあ。などと思っているといよいよ開演時間に。まず諸注意が。「演奏中は撮影録画録音するな」とのこと。まあ当たり前ですな。デジカメ持ってって撮ってみようかなんて密かに思ってましたが、さすがにそれは無理でした。

 いよいよコンサートホールの照明が落とされました。まずオーケストラアンサンブル金沢(以下OEK)の人達が入場し、そのあとすぎやまこういちさんが登場。会場が拍手の渦で包まれる。うわー、全く顔がわからねえ。ていうかあの人は本当にすぎやまさんなのか(笑)。そしていきなりビートルズの名曲イエスタディを演奏するOEK。びしばしオーケストラを指揮するすぎやまさん。あの動きはどうやら本物のようだな(笑)。このあとすぎやまさんのMCが入る。あ〜本物だあ。しばし感動。すぎやまさんはかなり話し上手な方でした。

 第1部は「ポール・マッカートニー・ヒット曲集」ということでミッシェル、エリナー・リグビー、デイ・トリッパーと続きます。CD、BEATLESの「1」というベストアルバムにもあったんで聴いたことありました。その後、フール・オン・ザ・ヒル、ロング・アンド・ワインディングロード、オブラディ・オブラダが演奏されました。オブラディ・オブラダは名前は聞いたことなかったんですが、曲を聴くと聴き覚えのある歌でしたね。たしかホンダ車のCMの音楽?だったような。これで第1部は完。オーケストラはヴォーカルとはまた違った味がありました。個人的には「Let it be」、「Hey Jude」、季節柄「Happy Xmas」などをやって欲しかったですが、ジョン・レノンが作曲したんでしょうか。あんまり詳しくないのもですいません。あ、「Happy Xmas」はビートルズじゃなかったですね。

 休憩はさんでいよいよ第2部へ。第2部はすぎやまさん自身のヒット曲と交響組曲「ドラゴンクエスト」です。まず「亜麻色の髪の乙女」。今年リバイバルヒットしたあの曲ですね。作曲者すぎやまさんの話によると島谷なんとか(島谷ひとみのこと。わざとかどうかはしらないがすぎやまさんはこう言っていた)の歌は若干違うんだそうです。「ホントはあーしてこうで、島谷なんとかは違うっつーの」(うろおぼえ)とかかなりくだけた会話をされてました。来場者のハートをがっちりキャッチ(笑)。親近感が大きくアップ。ちなみにこの歌を歌って詐欺をはたらいた男がいましたが、この男の歌は正しかったそうです(笑)。

 その「亜麻色の髪の乙女」を聴く。うーん。これもヴォーカルとはひと味違った魅力が。第2部前半は休憩なしで、「恋のフーガ」、「学生街の喫茶店」、「花の首飾り」、「君だけに愛を」とノンストップで演奏。亜麻色〜以外はあんまり聴いたことなかったんですが、どれもまた聴き覚えのある曲でした。「君だけに愛を」はジュリー(沢田研二)の曲で、当時コンサートの時はサビの部分でジュリーコールが起こったそうです。40代くらいの人には懐かしいことなんでしょうか。などといろいろなことをすぎやまさんは話しておられました。

 そして第2部後半。待ってました。これを聴きに来たと言っても過言ではない。交響組曲「ドラゴンクエスト」です。まずはすぎやまさんのMCから。この話がでたとき前の方にいた人がガッツポーズしたらしく、それをすぎやまさんが見つけていました。そこから話がふくらんで、すぎやまさんは「ドラゴンクエストで遊んだことある人いたら手を挙げてみて〜」と聞いていましたがそりゃ、あるよ(^^;。なんたってそれを聴きたくて来たんだから。おそらく会場の若い方々はそれを聴きたくて来ていると思われます。もちろんワタクシも挙手しました(^^;。まわりに手を挙げる人が少なかったのでちょっち恥ずかしかった(笑)。続いてOEKの方々にも聞いていたが、3分の1くらいの人はプレイしたことあるらしい。この人達にとっては夢の舞台なのかも知れないですね。

 1曲目はやはり「序曲」、ロトのテーマから。やはり最初はこれでなくては。「パッパラパパパパパ パパパパ〜」と例の曲が会場に響き渡る。感動。これは感動する。ドラクエミュージック好きなら絶対に感動する。何度もCDで聴いたことはあるがライブはまた別物。とにかく感動しながら酔いしれていました。このまま時が止まればいいのにとかわけわからんことを思っていました。

 2曲目は4の「海図を広げて」。船の曲ですね。どんな曲だったかな〜と思っていましたが、やはり聴くと一発で思い出しました。さすがに頭にこびりついてますね。どこまでも広がる船の旅に思いをはせながら酔いしれる。3曲目は3の「おおぞらをとぶ」。ラーミアの曲ですね。これは憶えていましたね。音の大きさが小さいときから極大までいくときのすごい迫力。重厚な音でしたね。ラーミアを思い出しながら酔いしれる。4曲目は3の「そして伝説へ」。3のエンディング曲です。「パパパパー ダダダダッダッダッ パパパパー ダダダダッダッダッ〜」。とても文字では表現できない迫力です。これもCDで何度も聴いてますがCDで聴くのとライブで聴くのとは全然違う。また感動。感動しながら酔いしれてました。終わり間際になると名残惜しくなってきたんですが、やがて終わりの時が。すぎやまさんが去る。拍手、拍手、大拍手。まさしくなりやまぬ拍手。するとすぎやまさんが戻ってこられました!

 なんとアンコールに応えてくれました。なるほど、コンサート終了時、拍手を終わらなければアンコールに応えなければならないというのは暗黙の了解なんですね(笑)。よし、おぼえとこ。曲目はトルネコの大冒険、じゃなくて正式名称は4の「武器屋トルネコ」。コントラバスのすごい重低音。重厚です。そしてもう一曲。5のパパスをしのぶ曲。曲名はなんでしょうか。正直ドラクエ5以降の音楽はあまり覚えていないのでアレでしたが、何となく聴いたことがあるような気がしました。これで終わり。すぎやまさん舞台袖へ。そしてまた戻ってこられました!

コンサートの余韻 「ブタもおだてりゃ木に登る、なんて言いますが私もそのタイプでして〜」とすぎやまさん。これで本当に終わりということで「亜麻色の髪の乙女」を演奏。うん、いい曲だよ、これ。そしてこれでここのコンサートは終わり。名残惜しかったです。しばらく余韻を楽しみながら座っていました。どんどん会場を後にする来場者達。1500人くらいいたと思われるコンサートホールはあっという間に人がいなくなりました。祭りの後のような寂しさを感じました。

 コンサートホールを出るとCDショップが来ていてドラゴンクエストのベストCDを売っていました。いやあ、うまいこと商売しますね。この余韻をかみしめてる内は買っちゃいますよ、これは。といいつつ私は買わなかったりして。理由は5以降の曲も結構多かったからかな、ファミコン時代オンリー(1〜4)ならぜひ買いたいのだが。

 今回のコンサートでドラクエ2の曲がなかったのが残念。2の曲は総合的に見て一番名曲が多いと思う。2の「この道我が旅」、「果てしなき世界」、3の「勇者の挑戦」あたりを聴きたかったです。

 最後に。今までも思っていたが今回改めて思った。「ドラゴンクエストコンサート」に行ってみてえ!ていうかいつかきっと行く。その時は2と3の曲を中心にお願いします(^^;

 

TEXT BY りお
2002.12.22

TOP | BACK